今日ばかりは只々、思ったことを綴りたい。
大切な場所をまた1つ失ってしまった。
池袋サイバー
Embraceの始動から現在まで、殆どのライブをここで行ってきた。色んな箱のイベントにも出たけど、ここに来ると帰ってきたと思わせてくれる何かがあった。内装が綺麗で機材が充実した、真新しい箱にはない、何かが。
凄く好きな時間があって。
機材をセッティングしている10~15分の間の緊張感。
幕一枚で遮られた先には自分たちの音を聞きに来てくれている人たちの存在感がヒシヒシと伝わってくる。
俺は何故かサイバーに限ってその時間が好きだった。
理由は今でも本当にわからない。
あの退廃的な空間と、箱への思い入れがそう感じさせたのかもしれない。
V系の登龍門として、きっと殆ど変わらないままだったからこそ、歴史を感じさせてくれる重みのある空間として沢山のバンドに刺さるものがあったのかな。
サイバーではやり残した事が山ほどあった。
俺はあの日から何をモタモタしていたんだと、悔やむ気持ちを止められない。
“過去は絶対に変えられない”
“次何するかだけを考えろ”
いつも自分に言い聞かせている事だ。
でも、生まれ持った性には逆らえない。
俺はいつも悔やんでばかりだ。
今ある「大切」があるうちに、今日生きていられる内に、自分に正直にならなければ、また同じ後悔を味わうことになるんだろう。純度100%の自分なんてどこにもないと思うけど、俺にはまだまだ沢山のバイアスがかかっている。もう時間がないかもしれない。そういうつもりで前を向いていこうと思う。
あの場所で会えた全ての方々へ。ありがとうございました。土地は違えど、必ずまた帰ってきます。
